人はなぜすぐ自分の話をしてしまうのか

私は私でオマエはオマエ

「女体化した僕を騎士様達がねらってます~男に戻る為には抱かれるしかありません!~」 読了

 

 

こんな辺境の地にたどり着いた勇者さま。こんにちは。粗茶も出せませんがよければ最後まで読んでいってください~!

 

今回はタイトルからして私が好きそうな感じの漫画を取りあげます。

 

女体化した僕を騎士様達がねらってます~男に戻る為には抱かれるしかありません!~」で~~~~す!!!!満を持してマンジガンザナイト~~~~~~!!!!

 

 

BLとTLの両方のジャンルをまたがるには理由がある!!

我々はその理由を知るためにアマゾンの奥地へ足を運んだ・・・・・・

 

※以下ネタバレ注意です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  あらすじ(Amazonからの引用)

王立図書館で働く司書のアルト(男)は呪いのチョコをうっかり食べたせいで、夜になると女のカラダに! ! ! 男に戻る方法はオトコに抱かれること! ? 秘密を打ち明けたイケメン不良騎士のロイドに体を許すハメになっちゃって、その上、あこがれていた優雅で上品な騎士・リューンには押し倒されて…! ?でもでも嘘だ。女のカラダでこんなに気持ちイイなんて…。二人の騎士に愛されちゃう女体化ラブストーリー♥

 

 

夜になると女の子の体になっちゃう男の子が男の躰に戻すためにイケメン二人に抱かれる漫画と言えばそうなんですけど,ただのTLで終わるわけじゃないところがこの作品がこの作品たる所以だと言えると思います!!!!!

な~~~~~~~んと男の躰に戻ってもチャラい方の攻めに尻を掘られてしまう・・・・・・

しかもその男の女関係のだらしなさ故に受けは身体を女体化させられて,その上男に戻っても女みたいに抱かれるの男としての尊厳丸つぶれでこりゃ性癖だ~~~~~!!!!てえへんだてえへんだ~~~~~~~~~~!!!!!!って見つけた時に大暴れするくらい最高だと思った作品なのに,もう一人クッソ優しい真面目系むっつりスケベ攻め様(主観)もいらっしゃって,なんだ?!?!?ここはじゅりの性癖特売セール会場か?!!?っておったまげました!!!!!!!

 

あととにかく絵がうまい(小並感)

 

女体化したアルトくんの体どちゃくそえろくてましゅまろばでぃって感じで最高です。セのシーンはストーリー的にも男女の方が多いので丁寧に描かれてるし,とにかく揺れます!!!!!いやいやロデオマシーンにでも乗ってんのか?!?!って思うくらい揺れてるゾ!!

 

ビーボーイから出てるし,どこいってもBLコーナーにあるので,BLと思って買った人はオッって思うかもしれないですけど,TLとしても満足できるセの作画だし,ストーリー的にはBLなのでどっちの層からも満足度の高い作品になっているんだな~RentaのBL部門TL部門どっちも一位とってるだけありますわ!!!!TL畑の人にも是非見つけてもらいたい作品です(BL地雷だとちょっときついかもですが,白抜き修正すごいから受けのちんこは見えないのでレッツチャレンジ)

 

最後まで読んで,あれ!?まだ続くんだやった~~~~!!!ってなったのですが,タイトルにナンバリングされてなくてすっげえ分かりにくいけど二巻になったら急に2とか書かれるんですかね??分からないけど楽しみに待ってます~~~~!!!!でも早漏の私はすぐにRentaいって続き読みました~!→続き(コミックスの続きは7巻からです)

 

ライト文芸のコミカライズがすっごく多くて,小説の方で既に人気が確約されてるからコミカライズしやすいのもあると思うんですが,長編がすべてコミカライズされるのかどうかが心配なところです・・・まだ原作をよんでないので何とも言えないし,的外れなことを云いますが,私は奪い合いにならない3Pが好きなのでどうかアルトくんにはどちらかを選ばずどちらも選んでほしいです・・・

 

ここからちょっと関係ない話をしますが,もともと少女漫画畑で育ってるので,三角関係が当たり前でそれが結構辛くて,どうせならみんな好きな人とくっついてもらえるほうがハッピーなんだよな~~!てモヤモヤすることがよくありました。そんでまた私が好きになるのはチャラ男とか気の強い方じゃなくて当て馬になりやすい優しくて好きな人を譲ってしまいがちな男の方なんですよ・・・・・・報われない・・・・・・もう最初から当て馬臭半端なくて,そのままくっついちまえ!!ってどれだけ願っても最終的に主人公の女の子のいい女友達とか,くっつく方の男に振られたツンデレ女子とくっつきそうなフラグ立てるかのどっちかで正直しんどいの極み。あれだけ好きでなんとか正規ヒーローからヒロインを奪おうとするんだけど結局くっつかない推し男子を見続けて,もう3人で付き合えよって何回も思ったんだけど

 

この国,重婚認めてないんですわ~~~~~~!!!!!犯罪になってしまうんですわ~~~~~~~~~!!!!!!!

 

なので倫理観がぶっ壊れてもまあまあ大丈夫そうなBLTLで,最後まで三人で仲良くしていける3Pと出会って今,とっても幸せです!!!!頼む!!!!!リューン様にもチャンスをください!!!!!!!

 

 

ということで「女体化した僕を騎士様たちがねらってます」は・・・・・・

 

ストーリー ★★★★☆

エロ    ★★★★★

受けのちくびのトーン

      ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

いやまじでおちくび様のトーンやばいくらい綺麗だからみんな見て!!!!!!!!!!全人類見て!!!!!!!!!!!!!!B地区にうるさい腐女子だからたまにちくび様のいちでブチ切れるくらいこだわりあるんですけど,めっちゃ優勝満点大満足~~~って感じの突起物なのでどうぞよろしく!!!!!!ちくびのトーンに清き一票を~~~~~~!!!!

 

 

 

はいでは二巻が出た時にまたブログ書けるのを楽しみにしています!!!!しゃっくり出始めたので今日は終わり!!!!!!閉店ガラガラ

 

 

 

はらだ先生「カラーレシピ」上下 読了

 

 

 

そもそもブログを始めようと思ったのは商業BLの漫画備忘録のためでした。それなのに最初から違うの取り上げて,放置してしまったのでそろそろ重い腰を上げてBL取りあげます。

 

自分が読んだ記録6割,作品紹介したい気持ち3割,商業話せる友だち作りたい気持ち1割の自己顕示欲たっぷりの記事になる予定ですのでここから先は自己責任で。

 

※ネタバレはなるべくしませんが,要素があったらすみません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうです。最初はカラー―――――レシピです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!初回にふさわしすぎません???(どうでもいい)

旧版の一巻を友だちの家で読ませてもらってたのですが,今回は新装版で描きおろし付きときいてこの機会に上下買いました。

 

ま~~~ず表紙ですよ!!!!!私事前調べよりも書店での表紙買いが圧倒的に多いので,表紙から内容をだいたい推測して買うか買わないか判断してるんですけど,明らかに神。上下対になってるのめちゃくちゃポイント高いですよね。裏表紙もすごく考えられてるな~って思います。アシメ好きなんですよ~~。私の三次元の推しがユニット組んでてよくアシメでダンスするんですよ。何回も再生してアシメ二人のどちらのポジションになっても踊れるように特訓してます(無駄)(披露するところない)(無駄オブ無駄の極み)

 

最近だと去年に出たためこう先生の「カッコウの夢」も上下で上半身アップの対になる表紙でしたよね。あとは中陸なか先生の「月を目指す,星になる」も上下でつながってました。デザイン性の高さはもちろん,絵で殴ってくる感じがベリーベリー最高って感じ。絵がうまくないとできない所業ですよ。

 

 

 

上は旧版の一巻に10頁くらいの描きおろしがついていました。(サボテンのTシャツどこに売ってるんだろう)

 

はらだ先生の描かれる漫画ってなんで梅雨時期のじめじめとした,湿気で服が肌に張り付いてるみたいな,耐えられるけどずっと背中がぞわぞわする作品になるんでしょうかね?!?!?!誉め言葉です。

 

BL漫画批評家でも何でもない私が言うのもなんですが,BLって妙な後味のある作品ってあんまり記憶になくて(読んでる作品数が少ないのもある)幸せだったな~~という余韻の残る作品が多い中,このカラーレシピは「これは・・・・・・ハッピーエンド・・・・・・?」とちょっと考えさせれた作品だったので稀有なBLだなと。

 

あと先生の著作を拝読してるわけではないんですけど,苦しい顔と気持ちいい顔がこんなに““““上手い””””作家さんはいないと思います。目と口の描き方すごくないですか?!!?上巻の福介さんチェックの時,魔が差したってわかるあの一番下の目・・・・・・・・・たった一つの動作なはずで,単独で起きたとしても福介さんならやりかねないとは思うんですが,美門さんの話を聞いた後にあれをやってると思うと,「福介」って検索ワード入れたら絶対候補に「福介 嫉妬」「福介 執着」とかでるでしょ・・・表紙の顔,西洋人の石膏像みたいな陶器肌して~~~~~~~~まさか最後まで執着たっぷりみたいな人だと思わないでしょ!!!!!!

 

あと鬼原さんのストーカー疑惑がどんどん積み重なっていく一連の流れも言い難く美しいですよね。めちゃくちゃ計算されたストーリーであるし,目だけ,手だけ,背中だけ,そういうコマの中の魅せ方っていうのも,考えつくされているからこそ読んでいる間ずっとまとわりついてくるような気味の悪さがあるんだろうと思います。

 

下巻の,ストーリー的には佳境のところ,福介さんの化けの皮が徐々にはがれていく,しかも序盤で利用し,利用尽くして満足したらお役御免一刀両断みたいに使い捨てられた鬼原さんがきっかけになるのたまらないですよね??!?キタキタキタヨ~~~~~~~~~!!!!!!どんどんしでかしたことが自分の首を絞めていく展開・・・

 

因果応報自業自得身から出た錆,ここに極まれり~~~~~!!!

 

途中で「・・・あれ・・・これは推理漫画か・・・??」て思うくらい綿密に考えられて,それがどんどん解きほぐさていく過程,丁寧に描かれてますよね。

 

 

笑吉さん,これだけ騙されやすいと生きるの大変そうじゃない??ただ,そういう人間だからこそ福介さんに捕まったんだろうし,二人の周辺はどうであれ,笑吉さんを手籠めにしたらうまくいきそうな二人ではあるんじゃないでしょうか・・・くっついた後は笑吉さんに無自覚なところでどんどん地雷踏んでいってほしいし,福介さんには一回手に入れてるから嫉妬してもまた怖がらせるかもしれないって一瞬浮かぶ頭になってほしい・・・最終的に笑吉さんの尻に敷かれてほしい気持ちは大いにあります!!!

 

とまとまりがなくなってきたところでまとめにいきます~~~~!!

私はストーリーとエロがBLを構成する二大要素だと考えているので備忘録的に星をつけていきたいと思います!!!

 

カラーレシピは・・・・・・

 

ストーリー ★★★★★

エロ    ★★★★☆

攻めの変態度★★★★★★★★★★★★★

 

です!!!!!!!!!!!ストーリーは今まで頑張ってめちゃくちゃ書いたので★5なのは自明なんですが,エロについて!!!!とにかく粘液の作画が神なんですよね~~~~~~~~~~~!!!!!!口の定点カメラでも優勝セックスできますよね?!?!?!星一つないのはストーリーの要素としてのセで,セに片寄っていないという前向き(?)なものです!

 

 

これ書くために読み返したんですが,最後まで読んでからまた読み返すと笑えるくらい福介さんひっどいですね!!!!!笑 ほしいものを手に入れるためには手段を選ばない自分がどうなってもいいっていう姿勢,すごいですし思い返すと福介さん自身のことってよく描かれてないな~って気がつきました。家族とか生活感,人間っぽい生きてる要素があんまりなくて,それこそ笑吉さんにスキル全振りって感じで,笑吉さんとはまた別のベクトルで生きるの大変そう・・・・・・

 

以上,カラーレシピ感想でした!!!

 

 

 

 

「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」

読了しました。以下ネタバレ注意。

 

読んでよかったと思います。

 

突然ですが私は大学生で親元を離れて一人暮らしをしています。オタクなうえ地方住みの遠征厨で,自宅と遠征先の中間に実家があるためしょっちゅう家に帰っているけど,長居はあまりできませんでした。行けてもちょっと外食位。まあ前置きはさておき,いろいろあってちょっと実家に居られることになり母と二人で書店に行きました。最近何にも買ってやれてないし本買ってあげるよと言われ,新刊コーナーをぶらぶらしてました。最近は本屋と言ってもアニメイト,買うものはBL本の生粋の腐女子なもんで,最近実写化された本や話題の本,タイトルは知ってるけどっていうまあ今読みたいと思うようなものに巡り合えず,店内をうろちょろして,タイトルに惹かれてしまいました「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」。タイトルだけ見てあ~ほしいな,話のタネになるなみたいな。でも母に買ってもらうにはきついなって。知り合いと偶然会ってだべってる母を横目にこれではない本を選び,買ってもらいその場を立ち去りました。車に戻り,タイトルを調べて即ネットで買いました。携帯の継続特典のポイントが残っててちょっと安く買えた~なんて思って,実家を後にして自宅に戻りました。WEBでも読めるらしいけど私は電子と紙だったら紙のが欲しいタイプで,さらにWEBで読んでしまったら紙買わなくてもいいかあって思ってしまうので紙で買いました。どうでもいいか。

 

届いてまあぶっちゃけていうと就活の面接のネタになんだろって思いがあって就活やだな~って思いが先行して一週間くらい読みませんでした。綺麗な表紙だなあって一週間持ち歩いて,やっと今日読みました。

 

一言でいうと,「恐怖」。知らなかったことを知ってしまった。いや,知っていたけど自分には関係ないと思っていたし,そりゃ腐女子だからパンピよりは知ってると思うけど。もちろんホモが差別用語なのも知っていたし,だからこそ母親の前で買えなかったのもある。

 

読んでみて感じたこと。それは自分が当事者じゃないことの何と怖いことか。私は腐女子だから同性愛に偏見がないと思ってた。この本を読んだから気付いたわけじゃありません。去年位にバイトしてて男の子ふたりがこんどうさんをかごに入れてて,私はそれをレジで売って,すごくドキドキしたことがありました。これは終わったらついったーでつぶやこうって一瞬頭をよぎったんだけど,それより手汗。めっちゃ手汗出るし声震えたし,家に何百ってBL漫画あるのに,身近にいるなんてまったく全然考えてもいなかった。私は多分異性愛者で,周りの人も多分異性愛者しかいなくて,じゃあ多分ってなんだ??って思ったわけ。私は男の人との性交に人並に興味はあるけど,それと同じくらい同性との性交にも興味がある。機会があったらやっちゃうかもしれない。もしかしたら私の友達も私に言わないだけで同性が好きだったり同性も異性も好きにならないひとかもしれない。そんなことを考えて,考えて,バイト終わってからも考えて,眠れなくなってしまったことがある。なんで私はあのとき,手が震えて声が震えていつもだったら完璧に出来る営業スマイルが引きつってしまったのだろうか,と今でも考えるときがある。

 

それがこの本を読んでなんとなくわかった。私は私が理解し易い様に現実の世界から同性愛者って存在を認めているようで認めていなかったのだ。

 

私は好きになった人が同性愛者だなんて考えたことないし,母とか父が同性愛者かもしれないなんて考えたことない。だって私の中ではありえないことだから。でもありえるんですよね。認めるというより,自由にするって方が私の中で理解し易いです。同性愛も存在すると認めるなんて異性愛者絶対立場上ですよね。まあ立場が上だと思ってる人がいるから偏見があるし生きづらいのでしょう。まあそれはおいておいて。考え方を,生き方を自由にする。私はあなたを決めつけないし,あなたは私を決めつけない。レッテルを貼らない真っ白な選択をすることが私はしたいなと思います。それは世界を広くするとともに,見ていなかったものを強制的に視界に入れる恐怖とも隣り合わせなんだろうなと思います。誰も彼も疑ってかかるのは疲れてしまうけど,これからは考えていこうと思います。

 

生きることを決めるのも死ぬことを決めるのも,結局誰なのでしょうか。もしかしたら私は腐女子の神様と百合男子の神様が話し合って生まれてきたのかもしれない。そんなことを思いました。

 

 

全然内容の感想がなくて内容がないようという感じなのですが,どんなことであれ,死ぬのは悲しいと思います。でも多分私がマイノリティだと常に感じて生きてきていないから軽々しく言えるのだとも思います。死にたいと思ったことがないというのは嘘だけど,本当に死ぬと決意したことはありません。悲しかったなあ。死んでほしくなかったなあ。幸せになってほしかった。あのシーンは涙が止まりませんでした。純くんにも,三浦さんにもすごく幸せになってほしい。あの世界で幸せになってほしくない人なんか一人もいなくて,こんなに人の人には言えない気持ちとか,世界から置き去りにされがちな事実とか,書かれていることは綺麗な事ばかりではないのに,なんでこの世界はこんなにきれいなんだろうなあって思います。生きている人ってみんな綺麗なんですかね。そうだといいですね。

 

 

 

本当,何でこんないい作品なのにTLの誰も教えてくれなかったんだって思う作品で,TLでも宣伝したけど読んでる人がいなかったためネタバレも出来ず,発散しきれなくて初めてブログ書いたけど,まったく読み返したくない文章ができました。本当はブログ書いてる時間も本を読んでる時間もあんまりないんですが書いてよかったなって思います。涙が出て止まらなくて,赤ちゃんみたいに嗚咽して,人生最高の涙袋が完成したので盛れてるという概念とこの本を胸にこれからも生きていきたいと思います。

 

 

最後に,読み終わった後に表紙を見返してみたんですが,三浦さんらしき人は純くんらしき人を見つめていて,その純くんらしき人は違う方向,もしかしたら海か,ペンギンかなにか別のものを見てますよね。それだけで結構涙腺に来たのでここまでにします。